早咲き

BOSSRB2004-02-28

もう随分前、何週間か前に見つけてた桜なんだけど、ようやくあぷ。
桜を愛でる自分を知ると、『ニホンジンなのね』と妙に納得。
前にも書いたかもしれないけど、ここに引っ越してきて
暫くして気付いたごく近所の土手の桜並木
その咲き誇る姿を見られるのは、今年が最後かもってな話。


ここ(住宅団地)ができた当初は、掃き溜めみたいな土手だったんだって
それをはす向かいの北原さんとこのおじいちゃん(故人)が何年もかけてきれいにして
その記念に植えた桜並木。


川を広げて、道路作るために切るらしい。


誰が望んだことなんだろうね。
この桜並木から南下したとこには墓地もある。
そこには、桜を植えた北原さんちのおじーちゃんも眠ってる。
墓地も移転だって。
北原さんは、「お墓が遠くなるともう毎日は行けない」って言ってるらしい。


思ひ出ぽろぽろって映画で、「田舎の景色は人が作ったもの」って台詞があったように記憶してる。
今、自分が朝に夕に見ている景色も人が作ったもの。
護岸された川は決して自然な姿ではないけれど
人と自然が可能な限り共存しようとした結果だと思う。
道は川の流れるままにつけられてるし。


その場所にどんな歴史があって、どんな生活があるのか
そんなもんは白地図の上に定規置いてどんなに考えたって見えやしない。
WWⅡで学習してくれ。
中近東でそうやって、白地図の上に直線引いた結果が
今のイラクだよ、アフリカだよ。


年に一度、咲き誇る桜を見て、どれほどの人々がこころ癒されるか
忙しい日常で、ハッと四季の移ろいを感じるか。
なんの生産性もないつまならい、取るに足らないことかもしれないけど
誰しもがハッとする瞬間を奪うのはどうなんだろう。


市民に広く開かれた桜の名所をビニール紐で囲って
花見の場所取りする土建屋には一生わかんない感覚だろうね。


江戸城を発端とした、日本各地の桜並木これはとっても素晴らしいことなんだよ。
昔ママが教えてくれた、西欧では侵略などによる領主交代では
善良酒の文化を払拭する為に城郭や城下町(西欧でなんと呼ぶかは知らん)は破壊され尽くしたけど
日本では、その城郭や町並みをそのまま踏襲して、新しい政治や文化を作ったって。
史実とはかけ離れてるかもしれないけど、自分の座右の銘である
『温故知新』はここに起因してると思う。


古きものを温めずして、何を新しいものができようか。


先人の知恵は無視しちゃいけない。
先人の作り上げた美しい文化や町並みも同じ。
街を走り回る車のサイズが大きくなろうとも、その量が増えようとも
変わらぬ姿であり続けられる街や町並みはあり得るの。
土建屋を救済する為に、予算がつくかどうかわかんないような
開発計画を見切り発車で進めるのは辞めて欲しい。


少なくとも、補助金でビニールハウス建てて、そこで育てたトマトの苗を
用済みだからって実がついたままテメェんちの前の土手に大量放棄したり
おまけに、禁止されてる野焼きで大量廃棄するような
兼業農家の天雲某市議の目が黒い内は、こんな計画凍結してくれ。


っていうか、ジェームス・ボンドみたく
殺人許可証がもらえるなら、秒殺だろ。

あ、話それた。
殺意って簡単に抱けるんだね。