三寒四温

BOSSRB2004-03-29

自分で掘った穴に下半身を収め、レンガを枕代わりに寝てるごとーさんの図。


一気に暖かくなったねぇ。
この季節になると、死んだじーちゃんが
三寒四温って言ってウンタラカンタラ、一雨毎に暖かくなる』と
言ってたのを思い出し、ちょびっとホロッとしたりする。
そんなじーちゃんのお墓参りも行って来た。
先週の月曜だったっけか。
線香あげて、クラシックラガー供えてきた。
昭和のラガー好きだったもんね。

お墓の前でいっしょに晩酌したかったけど、なんせ雨降り。
一人で呑んでもらうことにした。


昨日は、ごとーさんのお散歩に行ったしゃちょーが
ツクシ生えてたよって帰ってきた。
ツクシのおひたし卵とじ食べたい。
他者の命を奪って己の命を存えなきゃいけないっていう業を背負って
生まれてきたからには、一度一度の食事を大切にしようって
最近になってようやくわかったのさ。

だから、こうやって季節を愛でるもの食べたい。


季節を愛でると言えば、最近ちょこちょこ行ってるお店で
焼きソラマメなんていうけったいなものを食べたんだけど
これが激ウマだった。
どんなものが出てくるのかと思ったら
鞘ごと焼いてた。
あのー、ソラマメの力強さがそのまんま残ってるのね。
塩茹でにしちゃうと、やっぱりソラマメの青臭さが抜ける分
旨味も抜けるんだね。
これは理にかなった調理法だなぁ・・・って、感服した。

で、何より嬉かったのが
ソラマメの『笑いすぎて裂けちゃって、針と黒糸に縫ってもらったとこ』が黒くないのよ。
秋田屋で、この時期になると毎日毎日ソラマメ食べてたんだけど
(ちなみに夏は茶豆、冬は衣担ぎ)
その時に『一番美味しいのはここが黒くない豆なんだよ』って
教えてもらってたのね。
確かに黒くなると豆全体が硬くなって、美味しさが一段階以上落ちちゃうのさ。
おまけに、この黒くない豆って、収穫のタイミングが難しいらしいからなかなか出会えないのさ。
そんな豆に、こんな片田舎で出会えるとは思わなかった。


愛を感じた。
変態呼ばわりされたけど(笑)。


あのね、実際に大変だと思う、ここでいろんな食材集めるのは。
知り合いの知り合いのフレンチシェフ、妙な食材は
東京のシェフ仲間が送ってきてくれてるっていうし。
築地ないもんね。
でも、新鮮な磯の小魚は充実してるけど。


地方も中央も一長一短だけど、そんな稀有な店に出会えるのは
幸せなこった。
あはははは、酔っ払ってる。